日時:2005年12/3(土)
場所:資生堂企業博物館 1階 エントランスホール
アーティスト
里アンナさん:ヴォーカル
永島広さん:ギター
松崎博文さん:三線
曲目(解説はパンフレットより)
第1部
1. 月の足跡
初めて作詞をした曲です。奄美の美しい浜辺と自然を思い描いて詞を書きました。
2. コノソラの先
とてもゆったりとした時間の流れを感じさせてくれる曲です。心を優しく包み込むメロディーに心を委ねて聞いて下さい。
3. ゆらり小舟で
この曲は私のアルバムで、二胡演奏者ジャーパンファンさんに参加していただいた曲です。
4. 花
奄美大島の花々を思いうかべながら、いつも歌っている曲です。
5. MOON BEACH
城之内ミサさんに作曲していただきました。メロディが心地よくどこまでも続く海を感じさせてくれます。透き通る浜辺を舞台に恋愛の詞を書いた曲です。
6. 恋し恋しや
別れてしまっても、いつまでも忘れられない・・・。そんな気持ちを詞にした曲です。
7. ふるさと
皆さんも良くご存知の唱歌。日本香堂のCMで流れています。
8. White Christmas (I.Berlin)
奄美では、ホワイトクリスマスを体験することがなく、東京に上京してきて「初めて雪を見られるんだ。クリスマスには必ず雪が降るんだ」と楽しみにしていましたが、まだクリスマスには体験したことがありません。少し早いですが、気分だけでも味わいたい。皆さんにも味わって頂きたいと思い、この曲をお届けします。
第2部
1. 朝花節
奄美の島唄は、この曲から始まります。座の清めのため、そして声慣らしのために歌います。
2. いきゅんにゃかな節
奄美ではとてもポピュラーな曲で、別れの時に良く歌われる曲です。
3. 豊年節
そてつの実は、棘のある葉に守られて大きく育つ。私たちは、親に守られ大きく育つ。という歌詞です。
4. ワイド節
奄美の徳之島では闘牛があり、牛をとても大事にしています。その闘牛の際に自分が大事に育てた牛に対する掛け声を「ワイド」といいます。
5. 童神
沖縄の古謝美佐子さんの曲で、子守唄です。私の大好きな曲で、自分に子供がいたならばこんなふうに歌って、子供をあやすだろうなぁ・・・。そんな気持ちで唄ってます。
6. あなたしかいなくて
遠く離れてしまった大好きな人。離れていても信じているよ。そんな思いを詞にしました。
7. 島唄
THE BOOMの曲。この曲も大好きな曲です。
8. なつかしゃる声
この曲をもらった時、奄美の風と温かさを感じ、私に島唄を教えてくれた大好きなおじいちゃんとの思い出を詞にしようと思い、書いた曲です。詞の中の「愛(かな)しゃる声」は、愛しい声。「なつかしゃる声」はなつかしい声と言う意味です。いつもおじいちゃんには、この二つの言葉を胸に抱き唄を唄いなさいと言われていました。
アンコール
俊良主節
恐縮ながら私見からレポートを始めますが、本日のコンサートはこれまでの里アンナさんのイベント/コンサートの中で屈指の内容を誇るものであったと思います。
会場は資生堂企業博物館 1階 エントランスホール。会場に入ると、椅子が100席ほど並べてあって、そのすぐ前方に段差を利用したステージがありました。
開演は14:00。唄は本当に絶品でした。いつもよりも更に響きが素晴らしく感じられ、とても感動しました。アルバム曲に島唄(豊年節! ワイド節!!)に英語曲にと、歌声が時に力強く、時に優しく、縦横無尽に駆け巡る感じでした。更に3曲くらいは椅子に座った状態で披露され、ギターの永島さん、三線の松崎さんと横一線になって並んで唄う様はまるで一つのグループのようでした。
気になったのは、里アンナさんが水分を補給される回数が少なく感じられた点です。通常の屋外/半屋外のイベントの際には頻繁に水分を補給されますが、恐らく、今日は唄い手さんにとって適切な度合いになるように空調が行き届いていたのだと思います。貴重な物品を多数保管している博物館の面目躍如といったところでしょう。聴いている我々も、暑くもなく寒くもなく、身も心も心地よいステージでした。
また、MCもとても盛り上がりました。先日から始まったラジオのこぼれ話、奄美大島の話、その他わいわいと面白い話がたくさん聴けて、唄では落ち着いた気持ちになり、曲間では楽しい話で笑い声が絶えないという、とても充実したステージとなりました。時に行き過ぎるくらい話に盛り上がったせいか、ステージが終わる頃には、閉演予定時間の16時を過ぎていました。このメンバーでまた 22日(木) にライブがあると思うと、とても楽しみです。
でも、本日の忘れがたいステージは、とにかく資生堂さんによる素晴らしい会場に依るところが大半だと思います。途中にはプレゼントコーナーまであって至れり尽くせりでした。スタッフの皆さんの応対もとても暖かく丁寧で、スタッフの女性も皆さん綺麗でした。これで無料なのですから、まさに招待されているという満足感を十分に実感できる素晴らしい会場でした。第28回ということですが、用意された椅子がほとんど全て埋まっていたのも納得できます。本当に行って良かったです。
レポありがとうございます! ろんぞーにさん