日時:2006年2/19(日)13:00 15:00
場所:名古屋 TOKUZO
里 アンナ さん (唄、三線)
永島 広 さん (ギター)
小村 順一 さん (三線)
*松崎さんは急遽参加できなくなったということです。
第一部
1. 恋し恋しや
2. コノソラの先
3. MOON BEACH
4. 月の足跡
5. なつかしゃる声
6. 朝花節
7. 行きゅんにゃ加那節
8. ヨイスラ節
9. 糸繰り節
10. 豊年節
第二部
1. ゆらり小舟で
2. 雪の舞
3. まつりの夜
(作詞は里アンナさん、アレンジは永島広さんとのことです。)
4. あなたしかいなくて
5. 童神
6. 長俊良主節
(俊良主節なのですが、このように紹介されたように聞こえました。)
7. 請くま慢女節
8. くるだんど節
9. ワイド節
10. 六調
アンコール
夢何処
会場は名古屋TOKUZOさん。開店前に並んでいるときにお伺いした通り満員となり、テーブルが無い壁際にも椅子が並べられたのですがそこですら埋まっていました。ステージ前のテーブルは奄美の方のご予約席となっており、その中には (本日午前中に出演した) 東海ラジオのアナウンサーの方もいらしていたようです。
さて、本日のハプニングとしてまず記しておきたいことは、出演が予定されていた松崎さんが参加できなくなった点です。普段は松崎さんと里アンナさんの唄のみならず話の掛け合いもライブの楽しみの一つでしたので、その点はとても残念でした。そして代役を務められたのが小村順一さんという方だったのですが、この方、見た目が渋いだけでなく、えらくかっこよかったです。実はステージが始まる直前まで私の隣に座っていらして、私のようなものにも笑顔で気さくに話して下さるおじさんだったのですが、ステージ上で椅子に腰を掛けて三線を持った姿は全くの別人のようで、一点を見つめひたすら音を奏でるその姿と発せられる素晴らしい三線の音色に、ついつい引き込まれました。
そして本日何よりも素晴らしかったのが、全曲永島さんのギターと小村さんの三線だけによるアコースティックライブであった点です。どの曲においても、まるで伴奏が里アンナさんに合わせてくるようで、こだわったライブ構成に主催者の心意気が伝わりました。特にギター一本を伴奏に歌っている曲では、永島さんが演奏を止めれば一瞬にしてアカペラとなり、静寂の中に響き渡る里アンナさんの声の美しさは筆舌に尽くしがたいものでした。「まつりの夜」も、いろいろな伴奏が付くよりもギター一本の伴奏の方が曲の魅力がぐっと伝わってきて、次のアルバムへの収録を予感させました。
本日の里アンナさんの唄は、とにかく島唄における高音が素晴らしかったです。島唄以外の曲よりも、島唄を唄っている時は高音が自然に、しかも力強く発せられているように感じられました。「ヨイスラ節」、「請くま慢女節」における高音部には、素人はもう唸るしかありませんでした。表現は陳腐ですが、唄っている唄は島唄でも、高音部だけはマライア・キャリーのようでした。
最後は里アンナさんの単独ライブでは始めて六調で締めくくる構成となり、踊る方もたくさんいて、あらゆることが思い出に残ったとても楽しい名古屋の夜でした。
レポありがとうございます! ろんぞーにさん